近年、感染症の流行や個人の健康管理への意識の高まりにより、体調不良をおしてまで葬儀に参列することは美徳とされるどころか、周囲に迷惑をかける行為として忌避される傾向にあり、無理をせず欠席するという判断が賢明とされるケースが増えています。特に発熱や咳などの症状がある場合、高齢者が多く集まる葬儀の場に行くことは感染リスクを高めることになり、遺族や他の参列者に対する配慮としても欠席を選ぶべきです。このような理由で葬儀に行けない場合、遺族への伝え方には少し工夫が必要で、単に「風邪気味なので」と伝えると軽く見られる可能性がありますが、「感染症の疑いがあり、皆様にご迷惑をおかけしてはいけないので」と伝えることで、相手を気遣っての欠席であるというニュアンスを含ませることができます。また、妊娠中の方や小さな子供がいる場合も同様に、無理をして参列する必要はなく、周囲もそれを理解してくれることがほとんどですが、やはり「体調を最優先にさせていただく」という旨を丁重に伝えることがマナーです。欠席の連絡を入れる際には、電話で直接話すのがベストですが、声が出にくい場合や咳がひどい場合は、無理をせずメールやメッセージアプリを利用し、後日体調が回復してから改めて電話でお悔やみと欠席の非礼を詫びるのが良いでしょう。体調不良で欠席する場合、香典や供花の手配を自分で行うのが難しいこともありますが、その場合は代理人に依頼するか、インターネットで手配できるサービスを利用するなどして、弔意を示すタイミングを逃さないようにすることが大切です。もし可能であれば、葬儀当日は自宅で静かに手を合わせ、後日、体調が万全になってから弔問に伺うか、お手紙を送るなどしてフォローをすれば、故人への想いは十分に伝わります。自分自身の健康を守ることは、結果として周囲の人々を守ることにもつながるため、葬儀という大切な場であっても、勇気を持って欠席するという決断を下すことは、決して非難されるべきことではありません。