葬儀に際して遠方に住む親戚に参列を依頼する場合その日程が平日であるか週末であるかは参列の可否を左右する決定的な要因となり得ます。新幹線や飛行機を利用しなければならない距離に住んでいる親戚にとって平日の葬儀に参列することは移動時間を含めて最低でも一日は仕事を休まなければならないことを意味し場合によっては前泊や後泊が必要となるため二日以上の休暇を要することもあります。定年退職後の高齢者であれば時間の融通は利きますが現役世代の甥や姪などにとっては業務の調整がつかずに参列を断念せざるを得ない状況も十分に考えられます。そのため喪主側としては平日に葬儀を行うことを決めた時点で遠方の親戚には無理に来なくて良いという旨を伝える配慮が必要になるでしょう。しかしながら故人との関係が深くどうしても最後のお別れをしたいと願う親戚にとっては平日開催が大きな障壁となることは間違いなく無理をして駆けつけてくれたとしてもその負担に対して申し訳ない気持ちを抱くことになります。こうした場合には葬儀の日程をあえて土日にずらすことで遠方の親戚が参列しやすい環境を整えるという選択肢も検討すべきですがそれによって安置期間が延びるというデメリットとの天秤にかける必要があります。最近では家族葬と称して遠方の親戚には事後報告とするケースも増えていますがこれは平日開催による参列の負担を避けるための現実的な解決策の一つとして定着しつつあります。親戚付き合いの希薄化が叫ばれる昨今ですが冠婚葬祭は親族が一堂に会する貴重な機会でもあるためどこまで配慮すべきかの線引きは非常に難しい問題です。一方で遠方の親戚が平日に参列してくれることになった場合には交通費や宿泊費の負担についても考慮する必要がありお車代として一部を包むなどの気遣いが求められることもあります。また宿泊の手配などを喪主側で行う場合平日はホテルの予約が取りやすく料金も週末に比べて割安であるという点はメリットとして挙げられます。